女性が無能さを嫌悪し、男性から見て「気まぐれ」に見える行動を取ることがあるのも、すべては科学的な理由がある、とするのは、進化心理学で恋愛の秘密を解き明かした『モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた』だ。進化論的に正しい“モテ”の新常識とは──。(第4回/全5回)

※本稿は、ジェフリー・ミラー、タッカー・マックス著、橘玲監訳『モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

■女性に選ばれるのは「誠実な努力」

何百万もの種において、オスがメスから選ばれる試練を突破するために見つけた確固たる方法は4つしかない。それは「力」「だまし」「買収」「誠実な努力」だ。もっとも推奨されるのは、もちろん「誠実な努力」だ。

女性にとって魅力的な男性になるには、女性が進化の過程や文化・伝統、個人の性格、その場の状況などにもとづいて培った選択基準に従わなければならない。

それとは逆に、彼女たちの好みが君の好みに変わってくれると夢みることもできるだろう。しかし現実の世界では、本能的な好みを変えるよう女性を説得することなどできない。彼女が君に魅力を感じるか、感じないかの二択なのだ。

だから、現実的で倫理に即した唯一の方法は、女性を魅了する回路を備えた男性へと自分を変身させることだ。

■恋愛市場は「ゲーム」

恋愛市場を「ゲーム」と捉えてみよう。

ゲーム理論では、ゲームは「プレイヤー」「報酬」「ルール」の3つで構成される。勝つためにはこれらすべての要素を理解する必要がある。理解せずにプレイすると、カジノでカモにされて破産することになるだろう。

重要なのは、パートナー探しのゲームにおいて、女性はカジノ側ではないということだ。君が負けると彼女が勝つわけではない。それどころか、彼女も君が勝つことを望んでいる。なぜならパートナー探しとは、両方にとってウィンウィンの関係であるべきものだから。

だからこそ、このゲームに参加するプレイヤー(女性だけでなく男性も)や、それぞれが求める報酬(好みの違い)、そしてルール(求愛活動やシグナリング、出会い市場がどのように機能するのか)を理解することが重要だ。

■女性の好みは「気まぐれ」ではない

女性たちが、デパートの靴売り場の裏にある秘密の小部屋に集まり、行き交う独身男性(バチェラー)をひたすら眺めて「完璧な男性」の定義を決める──そんなわけはない。過去30年間の膨大な研究結果により、女性の好みは気まぐれでも紛らわしいものでもないことがわかっている。

誠実なモテ戦略にとくに重要なことは、文化や民族性、社会集団、人種にかかわらず、すべての女性が無意識レベルで共通した真実をもっているということだ。根本的に、彼女たちは似たような男性の特性をくり返し選ぶ。そして、それにはもっともな理由がある。

「男性に対する好み」のプログラムは、いったん両親のDNAからダウンロードされると、スマホアプリのように、シンプルで簡単に使えるようにできている。

しかし、それぞれの好みがつくられる進化の過程では、長い研究開発プロセスが存在し、何百ものベータ版が試行され、何千世代にもわたって市場調査が行なわれてきた。

■男性の特性から得られる「恩恵」とは

女性が男性のどのような特性に惹(ひ)かれるのかを知るには、彼女たちが男性からどのような恩恵を得られるのかを理解する必要がある。

ハリウッド恋愛コメディ映画によって、われわれの文化では、男性が女性に贈るもっともロマンティックな言葉は「愛している」か「悪かった」だとされてきた。そんなのデタラメ

実際の行動や選ばれる男性を見ると、女性が望む言葉は「大丈夫、ぼくがなんとかするから」だ。その意味は、「ぼくたちはカップルとして一緒に問題に向き合うけど、男性のぼくがなんとかしてみせる。なぜならぼくは有能だから」。

自然界全体を見ても、メスは有能なオスを好む。彼女に君の有能さを伝えるために必要なことはふたつ。ひとつは、有能な特性を身につけて、その有能さを人生で発揮する能力。もうひとつは、その有能な特性をフル活用して、女性が求めるものを与えようとする意欲だ。

■無能を嫌悪するのは「生物学的に正しい」

生物学的には、有能さは「適応度」と呼ばれる。環境変化に適応して生き残り、繁殖に成功する統計的な期待値を表したものだ。

女性にとっては、無能さに性的な嫌悪感を覚えるほうが、有能さに魅了されることよりずっと重要だ。有能さには多くのものが必要とされる。何千もの遺伝子と何百回もの適応、何十もの器官、何百万ものニューロンが驚くほど複雑に組み合わさって、持続的な適応行動をつくりだす。

しかし、オスが動物として無能になる方法は無限大だ。胎内で胚盤胞のまま自然に消えてしまうことから、ライバルとの競争で負けることまで、生存戦略が失敗する可能性はどこにでもある。

■弱点を減らすのが「モテ」への道

有能さは多くの場合、大半の女性を性的に魅了するが、無能さはつねに、すべての女性に嫌悪感を抱かせる。

どんな文化でも無能さ──非力、無職、性的不能、危機管理能力の欠如、父性の欠如など──に惹かれる女性はいない。実際、多くの種においてメスは、よいオスに近づくよりも悪いオスを避けることを選択する場合が多い。そういうわけで、たいていの女性は、サイコパスナルシシスト、気味の悪い男、変人、ストーカー負け犬、まぬけ野郎に、直感的に強い性的嫌悪を抱くのだ。

やさしくて心の広い彼氏とつき合うと、数カ月の間、自分の身体を守ってもらえるかもしれない。しかし猟奇的で暴力的な男とつき合うと、一生残る障害を負ったり、一瞬のうちに死を迎えることもある。

こうして、多くの女性の選択はリスク回避的なものとなる。「ミスター不正解」による潜在的損失は、「ミスター大正解」からの潜在的利益に勝る。

つまり、すでにうまくやれている分野で完璧を目指すのではなく、弱点を見つけてそれを修復することが強みにつながるのだ。

■有能さの「基本3要素」

彼女たちは、有能な父親としての要件をできるだけ多く兼ね備えている男性を選ぶことで繁殖してきた。そしてそれが、パートナーの好みやパートナーの評価基準をかたちづくることになった。

女性は男性を査定するとき、主に次の3つのことを気にかける。

■①優秀な遺伝子をもっているか?

進化論的にいうならば、意識しているかどうかにかかわらず、女性にとっての究極の妄想は、上質な遺伝子を保証する特性を備えた新しい恋人と出会うことだ。

はじめて出会った異なる部族の魅力的な男性は、遺伝子に新たなイノベーションをもたらすので、彼の遺伝子を今夜もらっておくことに価値がある。

もし男性が優秀な遺伝子を提供できないのなら、そのような男性と繁殖活動を行なう意味はない。自然淘汰(とうた)によって彼の子孫は次の世代で間引かれてしまうだろうから。

12億年前に繁殖が始まって以来、すべてのメスは最高の遺伝子を子孫に残そうとしてきた。無遠慮にいって申しわけないが、これが世の摂理なのだ。

モテにおいてこのことが意味するのは、自然の限界を受け入れ、いまもっている特性や証拠を集めて、残りのふたつの査定基準へとゲームを進める必要があるということだ。

■②よきパートナーになるか?

過去100万年の間、多くのヒトの子どもは、つかの間の情事や一度かぎりのセックスではなく、社会的に認められた「つがい」──彼氏と彼女──の関係性のなかから生まれた。つまり女性にとっては、よい彼氏を見つけることが、子どもを育てて次の世代へとつなげるためのもっとも信頼できる戦略だということだ。

また、どの種のメスも、知らないオスやオスの集団から自分を守ってくれる既知のオスから恩恵を得る。だから女性は、自分を守ってくれる頼りがいのある「ボディガード特性」に惹かれやすい。

つまり、魅力的なパートナーになる可能性を秘めた男性へと変身すれば、性的な選択肢は無限に広がる。

■③よき父親になるか?

ヒトの父親は、進化の歴史のなかで、他の種と比べてもっとも優秀だ。われわれは父親としては育児の達人で、赤ん坊子どもが生き延びて世に羽ばたけるよう、食料を与え、保護し、模範となり、教え導く。

ヒトの父親は少なくとも200万年もの間、子どもの人生において重要な役割を果たしてきた。ヒトの父性が進化した理由は、女性がよい父親(あるいは養父)になりそうな男性をパートナーとして選んできたからだ。

性淘汰のなかの「よい親」プロセスと呼ばれるもので、人類にとってはとくに重要な要素である。男性がよい父親へと進化したおかげで、女性は1年を通していつでも妊娠し、チンパンジーゴリラよりも速いペースで出産できるようになった。

■「浮気男検知レーダー」が発達したワケ

この父親の責務は、女性や子どもにとって重大だ。スーパーベイビーを生み出す遺伝子をもっていても、大事なときにいつも逃げ出す男性は、母親や子どもにとって災厄だ。

狩猟採集社会の人類学的な研究から、もし男性が女性を捨てたり、狩りのアクシデントで死んでしまったりすれば、子どもが生き延びる確率は格段に下がることがわかっている。

責務の放棄は、どのようなかたちであれ、膨大な犠牲を生じさせる。だからそれに対する進化的な防衛策として、高性能の「浮気男検知レーダー」や、誠実でやさしく守ってくれる男性に惹かれる回路が発達した。

理論的にいえば、男性はこれら3つ──優秀な遺伝子パートナーシップ、父性──のすべてを兼ね備えている。しかしその比率は、女性のパートナー探しのゴールに応じて変わるだろう。

■ヒトの求愛活動は複雑で時間がかかる

多くの種で、メスが注目するのはひとつだけ──セックスアピールだ。クジャクの羽やカエルの鳴き声といったセックスアピールは、オスがもつ遺伝子型と表現型を表わしている。

これはヒトの女性でも同じだと主張する者もいる。彼女たちが本当に重視するのはたったひとつの重要な特性──富や地位、男性的エネルギー、感情的知性など──だけだというのだ。

だが、ヒトの恋愛関係はもっと複雑だ。多くの特性、シグナル、証拠がパートナー選びのための情報を伝えるのに必要不可欠だが、それぞれ単体では、社会的な成功や生殖の成功を得るには不十分だ。いくつかは「選択肢」にさえなりえない。

女性が男性に惹かれるのは、男性が女性に示すひとそろいの特性への、感情的な無意識の反応だ。じっくり考えて行なうような意識的なものではない。

だからこそ、ヒトの求愛活動は複雑で時間がかかり、男性にとっても女性にとってもストレスのたまるものなのだ。

■男性にとっての朗報

多くの場合、これらの特性の査定は光の速さで直感的に行なわれる。相手のもつ資質の奥深さ、一般性、安定性、遺伝性を見極め、(遺伝的な)種馬、彼氏、父親としての将来の行動を予測する。そのうえ、直感的に「ミスター大正解」や「よき妻」を見つけるためのチェックリストはとてつもなく長い。

魅力特性や証拠のチェックリストに怖じ気づくかもしれない。しかし、じつは女性が男性のさまざまな点を気にするということは、男性にとって素晴らしい朗報なのだ。

もし自分が平凡な羽をもったクジャクだったとすると、気が滅入るだろう。お先真っ暗だ。羽が立派に進化したのは、それが優秀な遺伝子と健康を示す、ごまかしのきかない指標だからだ。

■女性は男性の特性に惹かれるようにできている

平均的な男性への吉報は、われわれが属する種では、女性は男性がもつさまざまな特性に惹きつけられることだ。これはつまり、君の魅力を引き出すさまざまな選択肢があることを示す。

それらはどれも同等に価値がある。それぞれの特性が独自の効果を発揮し、社会的成功と繁殖的成功を予測させる。

このことはまた、女性がいつも男性の内側を知ろうとする理由でもある。君の行動はただの行動ではない。つねに、そのもととなる特性を示している。いったんこのことを理解してしまえば、女性についてのぼんやりとした考えも鮮明に見えてくるだろう。

素晴らしい特性を増やせば増やすほど、その分、女性を喜ばせることができるのだ。

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ジェフリー・ミラー 進化心理学
ニューメキシコ大学で心理学の准教授として終身在職権を得て、進化心理学、人間のセクシュアリティ、知性と創造性、人間の感情について教えている。コロンビア大学で学士号、スタンフォード大学で博士号を取得。著書の『The Mating Mind』(『恋人選びの心 性淘汰と人間性の進化岩波書店)と『Spent』(『消費資本主義! 見せびらかしの進化心理学勁草書房)は12カ国語以上に翻訳されている。2008年には、排卵期のラップダンサーはより多くのチップを稼ぐという研究でイグノーベル賞経済学部門を受賞した。

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タッカー・マックス 作家
著書『I Hope They Serve Beer in Hell(地獄でビールを出してくれればいいのに)』は『ニューヨークタイムズ』のナンバーワンベストセラーリストに掲載され、世界じゅうで200万部を売り上げた。『Assholes Finish First(クソ野郎が一番になる)』と『Hilarity Ensues(これからお楽しみ)』もそれぞれ100万部以上の売り上げを誇る。

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※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mihailomilovanovic


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

愛してる=愛をしてる。アメリ犬では私が愛するのはあなたですと伝えます。あい らぶ ゆー ですね。私はあなたに愛をしてますなんて訳すと大爆笑されますよ





…つまり女性が最も望んでるのは「依存」だって結果になってるよね?


考えは伝える(述べる)ものですが,感情は抱くもの。愛は感情。愛するは気持ちすなわち考え


愛を伝えるとは言わない。気持ちをつたえるもの。気持ちから生まれるが意識や意思。それは示すもの。気持ちを表し,意思を示すが表示というわけ


愛する気持ちから*の意思や結婚の意思を示す


これが大人の恋愛だ


いくらお金持ちや巨大な*を示しても、それは感情等しくあなたが抱いてるものでしかない。前に翳しても自分を示す,表すことにならぬのが大人の世界


最近の女性進出でも,抱くものを翳す真似が非常に多い。例えば家事や育児は家庭で抱くもの。それで女性が表されるは差別的でありながら。女性には自分を示すのに利用する存在もいたり


他にも時代や社会が抱える学歴や職歴や経歴。それだけで自分の気持ちを伝えたところで響くことなど決してない


恋愛というものは正しく扱えば人間を大きく成長させてくれるものだが。大人が抱えるものを真似した恋愛は人を堕落する


哲学では人間は考える葦との言葉があるように考えの世界になるが,宗教では悟りという世界があります。特色は異なりますが慈愛を悟るキリスト,自他の幸福の悟りから救済をかたるイスラム,断食や入滅を用いて輪廻を悟りなさいとするヒンドゥーや仏教


これを恋愛に当てはめると、女性というのは悟る力が強い生き物。優れた人間を悟る浮気、だが優れた伴侶の浮気はすぐ悟るなど。それを理解すれば自分が相手にどのように悟られるのかを考え,自分のことを悟ることが出来る様になる


お前の事が好きだったんだよ!


自分のことを悟りもせずに自分を見せつける人間を前には,そうした人間を見抜く力を身につけて。瞬時に見分けることになると言う訳だ


女性の進出と共に悟りに触れる機会の増えた今の若者というのは、企業や人間を己の力や世界で見分けるようになり。離職離婚が多くなった事実もあります


またお金により満たされるという大人が抱えるものを悟り,真似をするようになった学生が居るのも事実になります


こうして私は,こんなアホな真似をしていて一体なんの価値があるのだと悟り,飽きたと表示をするようになりましたとさ。めでたしめでたし


選んで貰おうとも思ってない人が増えた、何しろ報酬に魅力がない。


以下のような女性は苦手なんだよね・・・>女性が望む言葉は「大丈夫、ぼくがなんと*るから」だ自分の人生なんだから自分で決めたいし、他人か決めた事で失敗を非難するような人生を送りたくない。自分が絶対になりたくない人物像が、パートナーになる女性の本音って所が救いようがないね。


ジェンダー云々の潮流に真っ向から対立する内容ですねえ!